2021年シーズンのオリックスバファローズ振り返り

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(2021年のキャッチフレーズ、「全員で勝つ」だと勘違いしてるオリファン半分以上いる説)

 

 どうも!
 オリックスが優勝した瞬間は脳みそがストップして、楽天の最終戦セレモニーをぼーっと眺めてた小栗ジョンです!

 

 2021年はまさかまさかの、25年振りとなるリーグ優勝!若手が育ってきてるから数年後にはワンチャンスあるかもなぁ…くらいにしか考えてなかったので、優勝という結果はただただ信じられませんでした。
 クライマックスシリーズ日本シリーズ、ファンフェスタでの優勝セレモニーなどを見ているうちに、徐々に優勝という事実を理解できてきた感じです。優勝決定時に試合が無かったり、コロナの影響で声出して応援できなかったりしたのは盛り上がりの意味で惜しかったですけど、CS最終戦の劇的なサヨナラ勝ちを現地で見れたのは一生の思い出です。


 さて、毎年書いてきたこの昨季振り返り&来季予想記事ですが、去年は順位予想がまとまらないうちにシーズンが始まっちゃって出しそびれたんですよね…(笑)今年も全然予想がまとまらないのですが、自分で振り返る用に残しておきたいのでサクッと書いて出しておきます。

 

 

 

順位予想振り返り

 去年の記事は出してなかったですけど、下書きを見る感じ以下のように予想していたようです。パリーグの戦力が拮抗していることから、日ハム最下位以外は悩みに悩みました。(なおその日ハム最下位も外してるんですがね!)

1. ソフトバンク
2. 楽天
3. オリックス
4. 西武
5. ロッテ
6. 日ハム

 

 そして、実際の順位は以下のようになりました。

1. オリックス
2. ロッテ
3. 楽天
4. ソフトバンク
5. 日ハム
6. 西武

 いや、わかるかい!!

 1996年からリーグ優勝していないオリックスと1974年から勝率1位優勝していないロッテが優勝争い、1979年から最下位になったことがない西武が最下位なんて想像できんやろ!!(笑)こんな順位を予想当てられた人はまじすごいし、セリーグと合わせてだと1人もいないんじゃないか…?

 

 プロスピのアプリ内でユーザーが投票した順位予想はオリックス最下位が多かったみたいですが、さすがに無いですねー。

 2019年は西勇輝と中島、2020年はロメロと毎年チームの核となる選手を放出して戦力ダウンしていた一方、2021年は主力が全員残ったままでした。さらに地味ながら確実な補強をしており、メジャー帰りの平野、兼任コーチとして契約した能見、楽天から戻ってきたロメロなど。

 従って、ここ数年では初めて戦力ダウンすることなくシーズンを迎えることができたのです。なので最下位は考えにくく、ワンチャンAクラスあるんじゃないかと思っていました。さすがに優勝は全く考えてなかったですが…。

 

 2年連続最下位だったオリックスがいきなり優勝できた理由について、簡単に3つ挙げてみました。

 

 

オリックス優勝の要因

各選手の覚醒が噛みあう奇跡

 オリックスには絶対的エース山本由伸や首位打者吉田正尚など、日本を代表する選手が複数人所属しています。実は以前からも、李大浩糸井嘉男、金子千尋西勇輝…など良い選手はいたんです。
 しかし、それ以外の選手が誰もいなかった。出てきても来季には居なくなってた。だからオリックスはAクラスにすら入れず、「選手はいるのに勝てない」と言われ続けてきた。

 

 どこの球団にも、日本代表に入るほどではないけど毎年レギュラーで活躍している選手というのは複数人いるものです。ホークスでは東浜・石川・明石・中村晃楽天では辛島・福山・岡島・銀次…。
 そういう脇を固める選手がオリックスにはほぼ居なかったのです。それではいくら数人がタイトル取るほどの大活躍をしても、チームとしては勝てません。

 

 しかし驚くことに、2021年はそういう立ち位置の選手が一気に何人も現れたのです!

・人生初のセンターに挑戦してスタメン定着した福田
・サードにコンバートされ攻守で活躍した宗
・ホームランとヒットの両立を有言実行してみせた杉本
・高卒2年目ながら1年間ショートスタメンで出続けた紅林
・2020年は大きな期待を裏切ったものの、2021年は代打として活躍したジョーンズ
・高卒2年目とは思えない圧巻の投球術で新人王を獲得した宮城
・数試合ながら負けられない大事な試合で仕事をした吹田の主婦
・冨山、吉田凌、K-鈴木といった新たなリリーフ陣

 1年で2, 3個あるかないかのポジ要素がこんなにも一気に起こったのです。この奇跡的な噛み合いが優勝の原動力となりました。

 即戦力から若手志向に切り替えた近年のドラフトの成功、そして各選手を後押しする言葉をかけてモチベーションを高めた中嶋監督の手腕によるものでしょう。

 

バントの減少

 福良監督時代からバントが多かったのがオリックス

2017年:149(パ・リーグ2位)

2018年:118(パ・リーグ1位)

2019年:101(パ・リーグ1位)

2020年:96(パ・リーグ2位)

2021年:80(パ・リーグ6位)

 繋げるだけの打力が無いのはわからんでもないですが、送ったところで返すバッターもいないんですよね。2塁から3塁へのバントも多かったですが、誰も犠牲フライが打てない。結局のところ、相手にワンアウトを献上するだけになっていました。

 しかも悪質なのが、ランナーが出たらバント・バントと決まれば必ずバント。四球になりそうだから四球にしようとか、ヒッティングに切り替えようとか、セーフティもスクイズも何も無い。
 ランナーが出たら脳死で実行するため、相手目線ではとっととバントさせるなり際どい球を投げて失敗させたりと策をとりやすく、やりやすいことこの上ないですね。


 しかし2020年に西村監督から中嶋監督代行に代わってから、面白いようにバントしなくなりました(笑)1試合目からランナー出てもバントする気配がなく、いきなり前監督のやり方を全否定しているようで滑稽でした。

 それに中嶋監督が良かったのが、バントするにしてもワンパターンの戦略にならないこと。

 2020年9月1日のソフトバンク戦では、大城四球のあと西野がバントを狙いながら四球、続く中川がセーフティバントを決めて無死満塁、この回3点取ることができました。さらに後の回では大城のスクイズで追加点も。

 またクライマックスシリーズ第3戦、9回同点で無死1塁の場面で安達がバントの構えからのヒッティング、さらにネクストで待機していた頓宮に代わって小田が代打で登場、バントの構えからバスターでサヨナラタイムリー!

 もちろん普通にバントするときもあるんですが、誰にも読めない作戦で翻弄したのがいわゆるナカジマジックでしょう。

 

9回打ち切り制

 世間ではあまり触れられていないですが、2021年シーズンの9回打ち切り制というルール変更が、オリックスにとって大きな追い風になったのは間違いないです。またロッテの2位やソフトバンクの4位も、この影響があったのではないかと僕は思ってます。

 通常であれば、延長になりそうな試合ではスタメンを代えることが難しいです(福良監督時代はガンガン守備固めを出した結果、延長で得点できずに敗北するパターンが多々ありました)。しかし9回打ち切り制になったことにより、8, 9回から心置きなく代打・代走・守備固めを出すことができるようになりました。

 

 したがって、代打・代走・守備固めに特化した選手の活躍の幅が広がりました。打席にほとんど立たず守備走塁で活躍した小田・駿太、守備走塁が危うかったが代打打率.429を残したジョーンズなど。
 ロッテも代走で盗塁王を獲得した和田や、ポジション的に代打が多かった佐藤都志也など。ベンチにもスタメンと遜色ないレベルの選手を置いて総合力で戦ってきたソフトバンクは、特化型の選手を置いたオリックスやロッテに比べて不利になったのではと思っています。

 


 また、延長が無いことでリリーフ陣の負担が減りました。おかげでオリックスは3連投させずに休ませる策を無理なく実現でき、富山や吉田凌など経験不足な若手でも一年間活躍することが出来たのだと思います。

 

 9回打ち切り制については賛否両論あったと思いますが、僕は好きでした(オリックスが勝ったからこそ言えるのかもしれないですがw)。一芸に秀でた選手が活躍したことで、まさに「全員で勝つ」野球が実現できましたし、9回にお互いベンチの選手をフル投入してガチンコバトルする様は面白かったです。

 

 

2022年の順位予想

 さて、2022年の僕の順位予想はこれです!

 

1. 楽天
2. ソフトバンク
3. オリックス
4. ロッテ
5. 西武
6. 日ハム


 楽天は打線が強力!浅村や鈴木大地など実績ある選手に加え、西川・川島・新外国人二人を補強。左打者が多すぎることがネックですが、繋がりのある打線が驚異です。

 先発は涌井・岸の衰えが気になるものの一応頭数は揃っています。リリーフ陣は松井裕樹・栄・酒居・安楽など安定した面々に加えて、若手の成長も期待。

 ここ2年は優勝候補に挙げられながらも3位止まりでしたが、いよいよ優勝あるんじゃないかなぁと。
 

 ソフトバンクは開幕からグラシアルが万全でいることが大きい。弱点だった二遊間には新外国人のガルビスや社会人ルーキーの野村勇を補強。外野には柳町のスタメン定着や上林の復活が期待されます。

 延長が復活したことで中継ぎの価値が増しましたが、モイネロ・津森・板東・泉あたりがいる上に又吉を補強して盤石。

 去年はBクラスに転落してしまいましたが、さすがに4年連続日本一のチームなのでAクラスには返り咲くと思ってます。


 オリックスはモヤ・ジョーンズの両外国人が抜けたのが不安。代役となるラベロ・バレラともにアベレージ型であり、本塁打が期待できない。さらにT-岡田が故障で開幕出遅れ、頓宮も調子が上がってこない、なので代打に出せる選手が本当に居なくなってしまいました。

 そして去年覚醒した面々は単年だけの可能性があり、今年も同様の活躍ができるかどうかが怪しい。特に4番の杉本だけは替えが効かないので、オープン戦の不調から抜け出せないままだと致命傷になりえます。

 幸いにも、ドラフトで5位の池田以外は全員即戦力を獲得したのが大きい。特に渡部は打撃守備走塁でそれぞれ結果を出しており、オープン戦絶好調の駿太もスタメンに加えて、重量打線から機動力打線に切り替えた方が良いのではと思っています。

 打線やリリーフは怪しいですが、先発は山本・宮城・山崎福也・田嶋・山岡と強力なのでBクラス落ちは無いはず!新たなチームとなった今年も、中嶋監督の手腕に期待します!


 ロッテは佐々木朗希がやばい。オリックス打線があの豪速球を打てるのか戦々恐々としています…。

 ただ、それ以外の強みがそれほど見当たらなかったので4位予想。先発は頭数が揃っているものの圧倒的なものは感じない。打線は安田・藤原・山口・高部あたりの若手がどこまでやれるかにかかっている。

 覚醒予兆のある選手が揃っているという意味では2021年のオリックスっぽいので、4位予想ですが怖いのは怖いです。

 

 西武は上4チームより下で日ハムより上っぽいので5位。

 去年は開幕から怪我人が続出してスタートダッシュに出遅れたものの、今年は順当に開幕できそうなのが大きい。手薄の先発には隅田・佐藤の左腕をドラフトで獲得。

 とはいえ、パ・リーグ連覇した頃からの戦力流出の穴が未だに埋められていません。新戦力が出てくることに期待ですね。

 

 日ハムは…新庄監督が云々というより単純に戦力が足りていない。

 あろうことか、盗塁王を獲得した不動の一番バッター西川を放出。オープン戦の様子を見る限り清宮も相変わらず。FAやらトレードやらで戦力をホイホイ放出してきたツケが、今になって響いています。

 幸いにもドラフトでは2年連続で期待の高卒選手を大量に獲得しているので、4, 5年後くらいには強い日ハムが戻ってくるんじゃないかなぁという希望的観測。

 

終わりに

 2014年にゲーム差無しの2位になった翌年、5位に急転落したのを経験しているので本当に怖い…(笑)ただあのときは中継ぎ陣の酷使による崩壊が原因だったので、酷使していない今回は大丈夫…だと思ってるんですけども。

 色んな不安から3位予想してしまいましたが、もちろん狙うは優勝!僕の予想はだいたい外れるのでイケる!

 今年こそは日本一になろう!