オリックス2023ドラフト雑予想

 いよいよ明日に迫ったドラフト会議2023。毎年一ヶ月前くらいから情報収集して、当日はじっくり楽しませてもらってるのですが、興奮収まらないので考察メモをブログに投稿してみようと思います。

・半分自分用なので画像用意したりとか読みやすくしてないです。
・スカウトコメント有る選手を優先的に候補に上げてます。

 

 

ポジション別補強ポイント考察

先発:山本由伸(+山崎福也?)の巨大な穴。即戦力投手を複数人取りたい。

 先発は防御率2.61で61勝と非常に安定した成績を残した。しかしオリックスの3連覇を支えた大エース山本由伸が海外移籍濃厚、さらに今年初めて2桁勝利上げた山崎福也もFAで移籍する可能性がある。

 しかも、山本由伸をソフトバンクに当て、田嶋を楽天に当て、コットンを日ハムに当て…というように対戦チームに応じて先発を当てる工夫をしてきたため、見た目の成績ほど先発陣の地力はない。冷静に考えると、パ・リーグトップの得点数のソフトバンクの相手し続けて防御率1.21の山本由伸は偉大。

 

 二軍で最優秀防御率の村西、トミー・ジョン手術空けの椋木、シーズン最終戦で初勝利を上げた曽谷、他には黒木、斎藤、日高、佐藤一ら先発候補はいるのだが、山本由伸の穴はそう簡単に埋まらない。幸いにも宮城、山下、東らは20代前半なので長期的に不安はないが、先に上げた面子が先発ローテ回せるくらい成長するまでの数年間が穴になる。

 したがって、先発候補として即戦力を1人2人取っておくと安心できる。チームが強くて余裕あるから高卒取りまくろうという意見もあるが、それでソフトバンクの戦力が落ちている例もある。4連覇5連覇を目指すためには、由伸の穴を埋めるためには、即戦力は必要。

 また、現状オリックスが左右ほぼ気にしていないとはいえ、左投手の絶対数が少ないのは気になるので、どちらかと言えば左優先。

 

…以上の考察からすれば、実はFAで加藤取りに行くのがベストなのだが、果たして…

 

【候補選手】

・細野晴希:豪速球大好き球団なので狙ってもおかしくはない。椋木、曽谷と大人しそうな性格の大卒投手を連続で指名してきており印象が被るのもある。

・西館勇陽:こちらも球速が速く即戦力性は高い。

・上田大河:先発ローテとしての確実性は高い。

・高太一:2位でも取れそうな左投手。リリーフでも。

・前田悠伍:ポテンシャルを重視してきたオリックスのドラフトとしては、一番しっくり来る一位指名。不足している左腕であり、最近指名の多いオリックスジュニアでもある。高卒なので即戦力性は劣るものの、シーズン後半から数試合先発できそうな完成度の高さもある。

 

 

リリーフ:平野の来季が不安だが勝ちパターンは安定。優先度低めなので無理に取らなくてよい。

 今年クローザーを務めた平野は、防御率1.13で29セーブと圧巻の成績を残した。しかし年齢が年齢であるし、0点で抑えるもランナーを出したシーンは非常に目立ったため、来季も同じ活躍が見込めるかは怪しい。

 とはいえ吹田の主婦が9セーブとクローザー経験しており、山岡はリリーフ転向して順調で、冨山はトミージョン手術から復活できそう。阿部、宇田川、小木田、山田と実力ある投手が揃っており、先発候補をリリーフに回すことも可能。従ってドラフトでの優先度は低め。

 リリーフは先発や野手に比べて、ドラフト下位や育成からでも活躍する選手が出てくる傾向があると思うので、そこで獲得しておければよい。

 

【候補選手】

・椎葉剛:豪速球大好き球団なのでワンチャン。好きなピッチングスタイルだし出身も同じなので、どこ行っても応援したい。

 

 

捕手:12球団で1番の陣容。高卒なら1人取ってもいい。

若月、森の併用という贅沢な布陣。バックアップに石川、若手に福永がいて何の不安もない。

懸念点は若月、森、石川が全員同年代ということ。彼らが衰えてくる5〜10年後を見据えて高卒捕手を取っておいてもよい。

 

【候補選手】

・堀柊那:スカウトがベタ褒めしているため獲得する可能性が高い。ただし2,3位では残ってるだろうが4,5位では残ってなさそうな絶妙な立ち位置。3位の枠を使ってまで獲得するのか、4位まで残っているのかが注目。

 

 

二遊間:プロスペクトを確実に1人取りたい

 紅林、野口、宜保と将来有望な新戦力が台等しており、そこにベテランの安達、西野、大城が控えているので安定している。

 しかし二軍の二遊間は、ここ2年は大里、園部、上野ら育成選手含めて回しており、さらに園部も戦力外になった。高卒ショートは2019年の紅林以降取っておらず、ベテラン勢がいなくなったときのためにも、高卒ショートを1人確実に獲得しておきたい。

 

【候補選手】

・横山聖哉:紅林と被るが、左右違うので使い分けはできる。オリックスにとって1位で取るほどではないと思うが、2位で残って無さそうなのがネック。

・百崎蒼生:4位以降でも獲得できそうな打てる高卒ショート。

 

 

一三塁:即戦力は不要。プロスペクトを1人取りたい。

 一軍の三塁は宗、一塁は頓宮で埋まっているので即戦力は不要。

 二軍の三塁も内藤で埋まっているものの、二軍の一塁は外野手守らせたりしており空いている。オリックスはサブポジ大好き球団なので、もし内野が埋まっても外野コンバートで対応。

 今年は一三塁スラッガー候補が豊作なので1人は取っておきたい。ネクスト杉本の育成を。

 

【候補選手】

・真鍋慧:牧田さんが絶賛していた逸材。もし元々佐々木狙ってたのであれば、真鍋にシフトするのは自然。サプライズ1位あるか?

・村田怜音:えげつない飛距離を飛ばすロマン砲

 

 

外野:抜きん出た選手が少ないものの数はいる。外野手不作なのでスルー

 実績ある選手やプロスペクトが多数いるものの、中川以外で今年1年レギュラー張れた選手がいなかった。

 杉本は最終盤に目立ったがシーズンの大半は仕事できず、福田も大半が二軍。ある程度の即戦力を期待していた杉澤も微妙で、若手の来田や元は出場試合数を減らしてしまった。そんな中で育成4位の茶野は非常に大きな活躍を見せたと思う。

 今年は外野手不作なこともあるので、現有戦力の成長に期待して、ドラフトでは積極的に取らなくていい。石岡、渡辺、佐野如一を切ったことで総数は減ったので、育成で1人は取るかも。

 

【候補選手】

・星野ひので:11球団のスカウトが集結した右の強打者。

 

 

指名予想(希望)

1位 真鍋慧

2位 上田大河

3位 高太一

4位 百崎蒼生

5位 篠崎国忠

6位 石黒佑弥

 

 やや高卒に寄りつつもバランスよく指名してみた。2位で上田大河が残っているというワイルドな予想。オリックスが同一大学で複数人指名することは何度かあったので、高太一とのW指名は夢がある。

 真鍋を指名して野手のスケールアップを図りたいが、山本由伸の穴を埋めるべく大卒投手もいきたいというジレンマ。考察に書いてなかったが、宗の代わりにサード守れる選手(上田希由翔?)も欲しいっちゃ欲しい。

 2位で誰が残っているのかによって指名方針を大きく左右する。去年はまさかの内藤が残っていて会心の指名ができたが、今年も意外な選手が残ってるかもしれない。ここで書いたようにドラ1級の大卒投手が残ってるかもしれないし、横山が残ってるかもしれないし、坂井東松木村ら高卒投手が残ってるかもしれない。

 

 軽ーく書こうとしてただけなのにもう4時間くらい経ってしまった…。兎にも角にも、明日のドラフト会議を楽しみに待ちます。

 

 

追記:指名結果と感想

1 横山聖哉
2 河内康介
3 東松快征
4 堀柊那
5 高島泰都
6 古田島成龍
7 権田琉成
育1 寿賀弘都
育2 大江海透
育3 宮國凌空
育4 芦田丈飛
育5 河野聡太

 

 

 指名予想は1人も当たらなかったものの、考察した補強ポイントに合致した指名で満足度高いです!自分は上位で即戦力・下位で将来性のイメージだったのですが、実際は上位で将来性・下位で即戦力。自分の予想よりずっと良くて、スカウト上手いなぁと感心しました。

 上4人が高卒ということで、三連覇の余裕・育成に振り切ってるなども言われてましたが、いやいや…下位で三人即戦力投手を指名したのも見てほしい。これで山本由伸の穴を少しでも埋めることができます。

 大豊作だった大卒投手を1人も指名できなかったため、選手だけ見ると正直地味。しかしオリックスのチーム事情と今年のドラフト市場の2つを鑑みると、ベストに近い指名だったのではないかと思います(オリックスとは逆に、選手だけ見ると良いが補強ポイントと合ってるか怪しいのが日ハムですかね)。

 

1位 横山聖哉

 1位指名が読めなかった横浜、ロッテ、阪神オリックスが後ろに固まってたので、名前読み上げるときはドキドキでしたね…!横浜ロッテ阪神と指名が続き、オリックス誰かわからないけど一本釣りあるんじゃね?!となったところで、横山!

 正直初回入札でいくほどなのかなぁ、細野だったら取れたよなぁとは思いました。しかし結果論ではありますが、高卒ショートが欲しいチーム状況で、オリックスの4,5位の時点で山田も百崎も取られてたので、1位でよりポテンシャルのある横山を確実に獲得できたのは良かったと思います。

 

2位 河内康介

 2位では指名順の関係で良い選手が根こそぎ取られてしまった状況(特に高投手は欲しかったですね)。しかしその中でも真鍋東松が残っていたので、2位指名のときは真鍋東松連呼してました(笑)

 そんな中指名されたのが河内!2位で来たのはちょっと意表突かれました。去年の日高に続いてですが、素材型として評判だった右腕を投手育成のオリックスが指名するという、すごくワクワクする指名でした。

 インタビューの様子も見ましたが、高校時代を振り返るでもなくプロでの夢を描くでもなく、今すぐ練習したいという言葉が出る意識の高さには頭が下がりました。未来のエースとして期待せざるを得ない。

 

3位 東松快征

 3位で東松を指名!ここまで残ってくれていたのはラッキーでした。斎藤、日高、河内と右の高卒投手が続いていたので、左という意味でも良かったと思います。インタビューではオリックスのスカウトが熱心に来てくれていたという話もあったので、3位で狙っていたんだなぁと。

 ちなみにオリックスから真鍋の指名がありませんでしたが、横山で長打力の期待できる左の高卒野手を取れたので被せたくなかったとか、河内東松をどうしても指名したかったとか、そういう兼ね合いでスルーされたのかなぁと。10年に1人の逸材と評しておきながら取らないのはエグいっすね…やはりブラフだったのかね。

 

4位 堀柊那

 堀は会心の指名!4位で残ってるかギリギリのラインでしたが、なんとか指名することができました。これでオリックスは捕手は5,6年くらい安泰じゃないでしょうか、堀選手には二軍でしっかり経験積んでいって欲しいです。

 

5位 高島泰都 6位 古田島成龍

 ここから社会人投手の指名へ!古田島はトヨタ自動車の松本に次いで名前の上がっていた投手だと思うので、ここで取れたのは大きいと思います。

 社会人は伸びしろが低いという点で順位が低くなりがちですが、実力で言えば上位指名の大卒に劣っていないはずです。オリックスは将来のエース候補をたくさん抱えているものの来年再来年あたりはすっぽり先発ローテが空いてしまうというチーム事情なので、二桁勝利とまで行かずとも着実に試合を作ってくれる先発を確保できたのは大きいです。

 

7位 権田琉成

 指名終了した球団がチラホラ出る中、オリックスは7位で権田を指名。実は上の候補選手のところに名前書こうか迷ってました(笑)

 リリーフも欲しいっちゃ欲しいところだったので良かったと思います。しかしここまで投手指名するということは投手がごっそり戦力外にされそうですね…。

 

育成指名

 さすがに育成レベルの選手まで事前に調査できてなかったので軽く流します。

 育成5位で河野は悪くない。内野には若手とベテランが揃ってるから安泰とは書いたものの、若手は紅林以外はまだ不安定だし、ベテランはそこまでの結果が残せていない。そこで紅林と宗が同時離脱とかいう非常事態になると破綻するので、そこのバックアップとして大きい。

 また廣岡のトレード獲得や大里の支配下から首脳陣が内野手欲してるのが見え隠れしたので、支配下であっても有望な大社の内野手いれば取ってたんじゃないかなぁとは思ってます。今年の野手不作の中で、有望な内野手の辻本と津田が2人とも内野手過多の中日に行くとはね…。

 

 外野手の獲得はありませんでしたが、そこは既存戦力への期待の表れかと。自分としては来田と元がいけるのか不安になってきてましたが、しっかり試合で使って育てるぞという気持ちが見えます。また、育成2年目の山中もかなり試合に使っているので、来年の支配下を期待してるんじゃないかなぁ。

 

 

 はい、指名後の感想まで書くつもりはなかったのですが、いつの間にか書いてました(笑)やっぱりドラフトは事前に情報を調べれば調べておくほど、本番面白いなぁって感じましたね。新しくオリックスの一員になった選手たちのこれからを応援したいと思います。