ドラフト会議パブリックビューイング in 近大

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 近畿大学野球部の村西良太投手・谷川刀麻投手がプロ志望届を提出したということで、実学ホールにてドラフト会議のパブリックビューイングが行われました!

 数日前にメールでお知らせが来たのですが、こんな機会は一生ないと思ったので僕も参加することにしました。(二日後に卒業研究の中間発表があるにも関わらず…w)

 

会場の様子

 このイベントまで実学ホールが何処なのか把握してなかったのですが、アカデミックシアター1階にあるガラス張りのホールのことだったんですね。文化会の部活動発表や来校者の講演等でよく使われています。

 登校した朝の時点で、可動用の椅子が並んでいるのが外から見えました。4限目が終わった4時半頃に会場に着くと、会見者席から報道者席を挟んで撮影機材がズラリ。もちろん報道陣もそれなりにいました。

 入場時に学生はほとんどいなかったので、学生席の一番前に座れました。しかしスーツを着た野球部の学生を中心にどんどん人が増え、ドラフトが始まった頃には会場外で立ち見が出るほどの大盛況。

 

 テレビは見れるのかなと少し不安でしたが、壁にプロジェクターで大きく映し出されていたので寧ろよく見えました。家に帰るとするとテレビで一巡目指名が見れない時間だったので、単純にリアルタイムで見れただけでも価値がありましたね。

 ドラフト会議が開始する直前に、村西投手、谷川投手、田中監督が席に着きました。村西投手が目の前に立ち並ぶ報道陣に緊張してか、テレビが映された壁の方にずっと顔を向けていたのが印象的でした。

 

 

オリックスのドラフト希望


 一旦話題を変えて、我がオリックスバファローズのドラフト指名について僕が望んでいたことを2つ書いてみます。

 

1.佐々木、奥川、森下、石川、誰でもいいからクジ当てる

 山岡山本の流出直前にオリックス黄金期を築くワンピースとしての佐々木、佐々木より確実に成長を見込める奥川、即戦力として来季からすぐ戦力アップを図れる森下、サードの強打者というオリックスに超ピンズトな石川。

 どの選手も魅力的なので、競合覚悟で欲しいところ。

 

2.外れか2位で佐藤都志也指名

 オリックスは打線が貧弱ですが、その中でも一番弱いのは捕手。若月松井は1割代、打席が少なかったとはいえ飯田山崎はヒット0本。高城は戦力外で頓宮はまだまだ未知数…。

 このような状況なので、打てる捕手は必須です。打てるといっても森友哉クラスでなくとも、2割少し打てれば御の字。

 なので、大学生捕手で一番打てる佐藤は絶対欲しい。今期大活躍した中川の後を継いで東洋大のキャプテンをこなしていたことも評価できます。

 

 

波乱の一巡目指名


 午後5時を過ぎ、いよいよ各球団が入場してきます。やはりと言うべきか、阪神が入場したときは配布されたスティックバルーンの音が鳴り響きました(笑)まあほとんどが阪神ファンだろうしね。

 毎年ドキドキする一巡目の指名。これを見るために一年間楽しみに生きているといっても過言ではない(笑)

 

 ヤクルトは公言通りに奥川。オリックスは…なんと石川!テレビ内だけでなくこの会場でもどよめきが。正直僕が一番欲しい選手ではありましたが、今までの指名傾向から、何より中日が公言している状況で指名するとは思ってませんでした。

 そのあとは予想通りの指名が続きましたが、横浜の森で会場が再びどよめく!「インパクトのある指名を」と事前にラミレス監督は言ってましたが、まさにその通りでしたね。ハズレ競合があり得たので一本釣り狙いは全然ありだと思いました。

 

 運命のくじ引き。オリックスは当然の如く外し、奥川はヤクルト、石川は中日、佐々木はロッテに入団が決定しました。そのあと楽天がハズレ一位で近大出身の小深田を指名し、会場は大歓声!一位では想定されていなかった選手なので、マジか!って感じの盛り上がり方でした。

 一方、オリックスは河野でまたしても競合し、外す!(笑)最終的に一位指名は高校No1左腕の宮城となりました。

 

 

村西選手、オリックスへ!


 さて、村西選手はおそらく3位・4位での指名。それまではLINEで母親とトークしながらの鑑賞。2位で長打力のある紅林を取れたのはまあ良かったものの、佐藤都志也をロッテに取られたのがかなり痛い…。

 野球部の部員も同じ側で座っていたのですが、高校生が指名されたとき「俺の後輩や」って喜んだり、大学生投手が近大と対戦してる映像が流れたとき「俺三振しとるやん!」てキレたりしてて、このような場でしか見れない様子が見れて面白かったです。

 次々と有望な選手の名前が呼ばれていく。阪神が甲子園で活躍した高校生を乱獲していく様は、会場も盛り上がってました。

 

そして…

「三巡目選択希望選手、オリックス……

村西、良太」

 

 名前が呼ばれた瞬間、唸るような歓声とスティックバルーンの騒音で、会場はお祭り騒ぎ!!!まさかオリックスで呼ばれると思っていなかったので、僕は一瞬固まってしまいました。

 いやでも、とてもとても嬉しい。オリックスの選手が誕生する瞬間を目の前で見れたこと、そしてそれをみんなが祝福していることに。村西選手は谷川選手と笑顔で握手を交わしていました。

 

 そのあとすぐ会見が始まりました。某有名な新聞社の記者たちが質問する様子はなかなか生では見られない、貴重な経験です。

 しかし村西選手は話し慣れていないのか、それとも緊張しているのか、終始たどたどしい回答でした(笑)オリックスという球団に指名されたことについて」という、定番ながら極めて答えづらい質問に対しては、「(指名されたこと自体が嬉しいという話に付け加えて絞り出すように)地元なので、、、まあ、、嬉しいです」とのこと。

 「対戦したい選手は」という質問には「辰巳選手です」と同郷で1つ上の先輩の名前を挙げました。「憧れの選手」という質問には「近本選手です」と即答し、質問した記者が「いや、、野手じゃなくて、投手で」と会場が笑いに包まれる場面も。そのあと、同じサイドハンドの又吉選手の名前を挙げました。

 

 会見終了後、再びドラフト会議の鑑賞が始まりましたが、残念ながら本指名で谷川選手は呼ばれず。育成指名は拒否しているらしく、ここでパブリックビューイングは終了となりました。谷川選手は「これからは東芝さんにお世話になるので、そこで2年後には指名されるように頑張ります」とのこと。

 

 

感想


 オリックスのドラフトは、捕手を大卒三人衆だけでなく高卒も本指名しなかったことは大きな疑問。ただし社会人不作の年に無理に即戦力を集めず、楽しみな高卒選手を沢山獲得できたのは良いですね。さらにサードで強打者の勝俣、リリーフの村西と即戦力でウィークポイントを補強できたのも大きいです。

 パブリックビューイングという場で、大勢と一緒にドラフト会議を共有できたのがとても楽しかったです。近大はアカデミックシアターでこういう誰でも参加できるイベントを頻繁に開催してるのはとても良いですね。来年からは就職でドラフト会議を生で見れなくなるかもしれないので、最後にみんなと盛り上がれて良かったです。

 

 オリックスはちょうどリリーフが不安定な状況です。村西選手、ぜひ同じサイドハンドの比嘉に次ぐ、リリーフエースになってください。応援しています。